2010年09月29日

製作者のページー493

大型ビニールハウスの屋根部分が吹き飛ばされたのは梅雨明け前後のことである。日中はあまり風がなく忙しさにかまけて天気予報を詳しくチエックしていなかったが予報では夜半に天候が急激に変わると言っていたようだ。そのことにも気づかず酒を飲んで気持ちよく寝てしまったのだが早朝目が醒めた時にはすさまじい風が吹き荒れていた。

いやな予感がして裏庭から遠くにあるビニールハウスを見てみると屋根を覆っているはずのビニールが見えない。近くまで行って確認してみると2連棟の1棟の屋根部分のビニールがきれいに吹き飛ばされている。この光景を見た自分は茫然自失の状態である。しかししばらく時間が経過すると片方の屋根ですんだのは不幸中の幸いだ、何とか復旧しなければと言う気になってきた。

ビニールハウスは野菜つくりに便利な反面厄介な点がある。それは温度調整のためにビニールハウスの横部分に設置してある空気調整口を開け閉めしなければならないのである。天気のよい日中はハウス内の温度が40度以上に上がるので外気を入れないと作物は熱にやられて枯れてしまう。夜、気温の下がる時期はこれを閉めないとハウスの用をなさなくなってしまう。又風の強い日もここを閉めておかないとここから風が侵入し、今回のようにビニールハウスを吹き飛ばしてしまうので毎日のように開け閉めしないとダメな時期があるのでやっかいなのである。

補修費用もかなりかかったが収穫した野菜で取り返せばいいやと考えていたら今度は猛烈な暑さである。夏の強い陽射がハウス内に差し込むと空気口を全開しても定植して間もない野菜の大部分が根を充分に張っていないので直ぐに枯れてしまう。

よくビニールハウスの棟部分にブルーのネットを張ってあるのを見かけるがこれは強すぎる太陽光を防ぐためのものだったのだ。大型ビニールハウスを作ってこの必要性を感じたのだが長さ40メートルの2倍で高さが3.5メートルもある構築物に取り付ける作業も大変で費用も半端ではない。別の方法で強い陽射を防ぐ必要性を痛感している。

ところでせっかく苦労して作った大型ビニールハウスなので露地栽培より収穫を多くしたい。それには収穫回数を増やすことである。露地での収穫回数は普通2回が限度である。ハウス栽培ならこれを上回る3回、できれば4回ぐらいを目指したい。

それには暖房設備が必要となってくるのだが・・・。

ーつづくー
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2010年09月22日

製作者のページー492

それにしても今年は農作物を作る人間にとっては大変な年である。遅霜被害に始まり春の嵐(これは例年のことかもしれない)そして梅雨明け後の猛暑と3週間以上の雨降らずの日々。

これは私だけの被害ではなく農業をやる人共通の被害であるが私個人としては米苗作りの失敗、とうもろこし作りの失敗、大型ビニールハウス作成にともなう種々の失敗と踏んだり蹴ったりの結果である。そして私の目の前には農業をやる上での大きな壁が立ち塞がった感じである。

普通の人間なら”農業は大変だ、もう止めよう”となるところだろう。しかしへそが少々曲がっている自分にとってはこれを千載一遇のチャンスととらえるのである。

ご存知のように農業は1年に一度しか結果が出ない。この結果を踏まえ次の年に改良を加えてゆくと言うやり方をしているとあっという間に時が流れ去ってしまうのである。

ところが今年のように1年に数え切れないような問題にぶっつかると、とにかく答えを出さなければならないので頭と体がフル回転せざるを得ないのである。そして通常数年かけて学ぶ経験を1年で体験できるから逆にありがたいのである。

とここまで格好をつけて書いているのは元来の見栄っ張りな性格が言わせているやせ我慢が多分にある。

内実はそれ程問題解決が簡単なものばかりではない。これらの失敗の内容を検証し、解決方法を泥縄式に考えて行くことにしよう。

先ず最初は大変な思いをして作った大型ビニールハウスの問題である。このビニールハウスの最大の弱点は強度に問題があり大型の台風に持ちこたえられないのではないかと言う心配があった。ところが台風シーズンの到来前に1棟の屋根が吹き飛ばされてしまうのである。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 19:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

製作者のページー491

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今週は田んぼの稲刈り・おだ掛けの時期に来客が重なりこのページの文章を書く時間がありません。

新しく借りた田んぼの稲刈りとおだ掛けが終わりましたので写真を載せておきます。ついでにこの田んぼは見世物ではないので見ないでくださいと看板を出したくなった田んぼの写真も載せておきますがこれは詳しく見ていただかなくても結構です。
posted by メイン通商 at 17:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

製作者のページー490

苗を植え終わった田んぼをよく見てみると苗はある程度均一に植わっていいるが全体的には苗の間隔がかなり粗くすけすけ状態である。

何故こうなったのかがよくわからないまま”これはみっともないことになってしまった。大失敗だから全部トラクターでひき潰してしまおうかな・・”と内心思ったが先日の市役所の課長との会話を思い出した。

師匠に手伝ってもらって何度も井戸を掘ったのだが充分な水量が確保できないので市の道路保全課に出向いた。

応対に出た課長に、私の田んぼは以前市の道路(市の道路と言えばかっこはよいが平成の市町村大合併以前は村の道路で2階級特進で市に昇格しただけの話なのだが)を挟んだ反対側の水源から水を引いていたが7年ほど前の道路工事の時にこの水の道を分断された。市の責任だからこの道路の下に水を通す管をひけるようにして欲しいといった。少し時間はかかったが市はこの道路を一度掘り返して水を通す管埋め込んだ後アスファルトを敷いて修復した。

この時課長は私に対して「お約束どおり水路用の管を通しましたが途中で田んぼをやめるようなことはしないでくださいよ」と言われたのである。「いつ死ぬかはわからないが生きている限りはずっと続けますよ」と言った舌の根も乾かぬ間に田んぼをやめたのでは格好がつかない。補植しようかとも思ったが面積が広すぎるので何日かかるかもわからない。一番忙しい時期だったので補植も見送ることにした。しかしこれから肩身の狭い日が続くのである。

普段であれば稲が生長するにしたがって田んぼの水面は見えなくなるので少々田植がへたでもわからなくなってしまう。ところが今度の田んぼはいくら時間が経ってもすけすけの状態である。そしてこの稲の間に水草が発生し去年と同じように芦や他の雑草も生え始める。

この田んぼは公園やキャンプ場に行く道に面しているので比較的人通りも多い。「この田んぼは見世物ではありませんので見ないでください」と看板を立てようとも思ったが、看板を見た人が何故だろうと田んぼを覗いてはやぶ蛇なのであきらめた。

苗がうまく育たなかったのは種籾の中に発芽しない籾のついていない米がかなり含まれていたためである。種籾を一番最初に確保せず一番最後の残り物を使ったための結果である。

このみっともない田んぼもあと1〜2週間で稲刈りができるところまでこぎつけたのは不幸中の幸いである。
posted by メイン通商 at 18:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

製作者のページ 489

育苗箱と言うものをご存知だろうか? 字面から判断できると思うが苗を育てるためのもので幅90センチ 奥行30センチ 深さ3センチぐらいのプラスチックの浅い箱である。そこに細かい穴が空いているがこの穴の大きさと数が違うものが数種類あることを私自身知らなかった。

取引先の倉庫の敷地に山積みされている育苗箱を見てそこの社長に声をかけてみた。使わないから全部持って言っていいよとのことだったが、2〜3反部の田んぼには5〜60個あれば充分なので半分だけもらうことにした。

この育苗箱に薄く倍土用の土を敷き、その上に種籾を均一に撒き、覆土用の土を上からかける。発芽するまでは太陽光に直接あてると芽がだめになるので少し厚みのあるシートをかけておく。発芽したらこのシートを取り、ビニールハウス内で苗を育てるのである。

先にも書いたようにこの育苗を私はプール育苗で行ったのである。苗の密度は少し粗いようだが根はしっかりはり育苗箱のそこの穴を通して外にもみっしり根を張っている。プール育苗は確かにいいなと勝手に思いながら昨年から始めた田んぼの田植に取り掛かった。

ここで問題が発生する。田植機に苗を取り付けるには育苗箱から苗を外さなければならないのだが根がしっかり張りすぎて外れないのである。育苗箱の裏側にはみ出した根をカッターと鎌を使って取り外すのに1箱あたり5分近くかかる。1反部・300坪の田んぼには約20箱必要なので大変な手間である。

後で知ったのだが、もらってきた育苗箱は幼い苗を育てるためのもので大きな苗を育てるには下に1枚専用のシートを敷く必要があったのである。ただより高いものはないとよく言うが無知と言うのももっと高くつくものだと思い知らされた。

やっとの思いで育苗箱から苗を外して田植機に装填し田植を始めた。田植は順調に進み半分終わった時点で見てみると残った苗の減り方がいやに少ないのである。通常1反部の田んぼには20箱の苗が必要と言うのに全部植え終わった時点で12箱しか使ってないのである。

このなぞが解けるまでに数日を要するのであるが。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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