2010年10月27日

製作者のページー497

最新の農機具を使って米を作れば1町部や2町部の田んぼは1ヶ月弱でできるだろう。これを私がやっている手間のかかる農法でやれば数ヶ月かかってしまう。これでは田植も稲刈りも間に合わない。それを短期間でやろうとすれば体をこわすか疲労死してしまう。

しかし便利な農機具のない時代、農家の人はこれぐらいの面積を耕作してきたのである。そのやり方は家族総動員、場合によっては応援隊を頼んでやってきたのである。

そこで私が今以上に田んぼの耕作面積を増やすとすれば応援を頼むしかない。誰に頼むかというと無農薬米を欲する人にである。具体的に言えば時間給600円〜1000円ぐらいで農繁期に働いてもらい稼いだ金額分の米を現物支給するというやり方である。時間給に差をつけるのはオタクっぽい人が本当に戦力になるかがわからないためである。

しかし都心からでも1時間以上かかる場所へこのためにだけ来るのでは交通費を含め経費倒れになってしまう。そこで私が考えるのはこれらの人に貸し農園を世話すればよいのではと言うことである。無農薬の米を必要とする人は当然無農薬野菜も必要なわけである。米と違って野菜ならそれ程大きな面積を必要としないし一家族が消費する野菜を作るのはたいした手間でもない。

頻繁に来ることのできない人には、来これない期間の畑の管理をこちらが面倒見ることもできる。と言っても自分は忙しいので近所のお年寄りに頼むことになるが。

必要なら住むための家を世話してもよい。セカンドハウス的な家なら大きくなくてよいだろう。新築をハーフビルドでやる方法もあるし、近所の空き家を世話することも可能である。

と思いつくきままに書いてきたが現状は人の面倒を見るような余裕があるわけでは決してない。ただ将来はこうなることも視野に入れて農作業に励んでいるのである。
posted by メイン通商 at 18:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

製作者のページー496

米の話に戻るが今年収穫した米はほとんど完売してしまった。昨年も米は直ぐに売れてしまったのだが最後の方の売れ行きが今一で、少し値を引いて売ったのが気にいらなかった。

天日干しの米と言えば誰もが飛びつくかと思ったが他にも天日干しの米を売っている人がインターネット上の販売では結構いるのだ。また天日干しの米が普通の米よりうまいと言う保障はないし、天日干しという言葉を知らない人も多いに違いない。

そこで今年は何をキャッチフレーズにしようかと考えている時に、私の米を予約注文してくれたある友人と知人の声を思い起こした。「無農薬で米を作っているのなら予約したい」「おなじ米を買うのなら生産者がわかっている川上さんの米を買いたい」この二人に共通しているのは米の味より安心して食べられる米がほしいということである。

そこで私の作った米の説明書きを下記のようにした。

「茨城県の米どころ稲敷市で慣行農法ではなく無農薬・自然栽培(有機栽培と全く同じ栽培方法ですが有機JAS法の認定方法に異議があるため有機JASは取っていません)で米を栽培しました。刈り取った稲をおだ掛け天日干しにすることにより稲の養分を稲穂に充分行き渡らせています。高温による機械乾燥ではなく自然乾燥ですので米本来のうまみを引き出しています。

最近食の安全が話題になりアレルギーに苦しむお子さんを持った家庭が増えております。このため普通の米栽培より格段に手間隙のかかる無農薬・自然栽培で米つくり、野菜つくりに取り組んでいます。手間がかかる栽培方法のため多くの量は作れませんがアレルギー症状でお困りの方には是非ご試食いただきたいと思っております。」

すると案の定注文がどんどん入ってきた。と言うことは食の安全を気にする人がかなりいて食物アレルギーに苦しむ人が確実に増えてきていると言うことなのだろう。

しかし私が気になるのはどこも悪くないのに食の安全を気にしすぎる、食の安全オタク的な人も結構いるのではないかと思われることである。私の米を買う時の質問欄に「無農薬を何年続けている田んぼですか? 植物系肥料のみを使用しているのでしょうか?」と書いてこられると、そこまでこだわるのなら自分で作れと言いたくなる。

私の作っている米は普通の米より10倍近く手間がかかっている。兼業農家の人が仕事の合間に苦もなく作ってしまう1町部(約3,000坪)〜2町部(約6,000坪)の田んぼまで面積を増やすと確実に死んでしまう。

死ななくても面積を増やす方法が一つある。次回話すことにしよう。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 17:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月13日

製作者のページー495

ハウス栽培で書き残したことが一つある。

今年大変骨をおって作った大型ビニールハウスのそもそもの目的はいろんな種類のトマトを育てることであった。購入したトマトの種のリストを計算してみると約30種類。育てた苗の数は1,000近くになる。

以前から使っている小型のビニールハウスが3箇所、今度の大型ビニールハウスを含めると4箇所のハウスにトマトの苗を定植したことになる。と言っても大型ビニールハウスの作成が忙しく3箇所のハウスの苗の植え付けは初めて家内に任せた。しかしトマトの畝は高くしないとよいトマトができないので土盛り等の力仕事は自分でやった。支柱を立てるのも男の仕事なので自分でやっているから全部を家内に丸投げしたわけではない。

大型のビニールハウスの方も完成後慌てて畝を作ったが時間がなかったので中途半端なものになってしまった。これが自分の納得のゆくトマトが育たなかった一因であることは確かだが、今年の猛暑が全てのトマト作りを狂わせた。

最初のうちこそ、この地域の人が作らないような珍しいトマトを直売所に持ち込んで独り悦に入っていたが、変り種が多すぎて直売所での反応は今いちと言うより今さんぐらいであったろうか。トマトを陳列棚に並べる時ポップに商品説明を詳しく書いていれば結果は違ったものになったかもしれないがとにかく時間がなかった。

これだけ多くの種類のトマトを育てているのなら「世界のトマト獲り放題」の広告を出しお客さんに直接自分のハウスに来てもらうようにしたほうが早いかとも考えた。このアイデアは脱サラしてぶどう農家になった杉山経昌さんのやり方をヒントにした。しかしお客さんが勝って放題にトマトを取り散らかしたらハウス内がメチャメチャになってしまうかもしれない。

しかしこんな杞憂も猛暑が全てを吹き飛ばした。最近のテレビでほとんどのトマトハウス栽培農家がダメージを受け秋のトマト価格が暴騰していることを知った。

被害を被ったのが自分だけではなかったのがせめてもの慰めである。
posted by メイン通商 at 18:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月06日

製作者のページー494

kawakamitei2054.JPGハウス内に秋用のきゅうりを育てている。今までは春先しか作った事がないが花も咲き始めたので収穫が期待できそうだ。



ハウス栽培で年3回以上の収穫を望むならどうしても暖房設備が必要となってくる。自分の近所でハウス栽培を手広くやっている人と話したことがある。「これ以上石油価格が上がったら(暖房設備を使った)ハウス栽培なんかやってられないよ。完全に赤字になっちまうっぺ」とその人は言っていた。

テレビの鉄腕ダッシュ村で(日本で)バナナを育てていたが冬場は温度が下がり過ぎうまく育たない。そこで暖房設備を作り始めた。大きなドラム缶に薪をくべ湯を沸かす。この湯をパイプを通して室内に送り込みハウス内を暖めると言うやり方であった。

薪の材料なら集める気になればいくらでも集められる。しかし暖房が必要なのは冷え込む夜中である。夜通し薪を燃し続けるのは不可能に近いし、もし燃し続けたらいくら焚き火に寛容なこの地域でも消防車が飛んでくるだろう。

いつも農機具の修理を頼んでいるMさんの作業場でよいものを見かけた。廃油を使う暖房器具なのだ。これなら暖房費も安くつく。ただMさんが手放したがらないのと廃油の調達ルートが自分にはないのが難点である。

太陽熱で水を温めて湯にしてスチームとしてハウス内を暖める方法も考えたが夏場と違って冬場は陽射が弱いのでこれも難しそうだ。

では簡単にあきらめるかというとあきらめない。一つの課題に直面した時に考え続けるのが自分流で常識の範疇からはみ出してでも考える。この事によって脳が活性化されボケ防止につながるからだ。

しかしこのやり方が野良仕事の深みにはまり込み抜き差しならぬ状態に陥ることも確かなのだがこのスタイルを改めるつもりは今のところない。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 18:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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