2011年05月25日

製作者のページー527

田植えに関して一つ書き漏らしたことがあるので補足する。

3箇所に分散している田んぼのうち2番目に借りた田んぼが陸田である。陸田と言っても田んぼに水を張って稲を育て米を作るのだがこの地域では灌漑用水施設がなく畑などをつぶして田んぼにし、井戸を掘って水を汲む田は陸田と呼ぶようだ。

去年から始めたこの陸田は地主さんから井戸用のエンジンポンプとホースをそっくり譲り受け何の問題もなく田植えができた。

ところが今年はエンジンポンプで水を汲み上げ田んぼに水を入れるが全部土に吸収されてしまい水が溜まらない。

水を汲み上げる方のホースに空気が混じっているため水の出が悪いのだと気づきホースの接続部分にゴムチューブをしっかりまき空気漏れがしないようにして水を汲み上げたが又もや水は全部土に吸収され水が溜まらない。

今年はここよりもずっと広い田んぼを借りているのでこの田んぼはやらないでおこうかと思ったが、快く田んぼを貸してくれた地主さんのことを思うと放っておく訳にはゆかない気がした。

師匠に相談すると代掻きをしながら水を汲み上げろと言う。そういう手があったかと思いその通りやってみるとだいぶ水が溜まってきた。師匠も気になったのだろう田んぼの様子を見てきてくれたようだ。私と会ったときベルトが緩んでいると言われた。

ベルトとはモーターの回転をエンジンポンプに伝えるVベルトのことである。この手の機械をしょっちゅう扱っている人には常識なのだろうが私にはVベルトが勝手に緩むなんて思いもよらなかった。

Vベルトを締めるにはどうすれば良いかしばらく考えてようやくわかった。モーターとポンプの間隔を保つのはボルトで固定しているからである。エンジンの振動によって少しずつ緩んでいたのである。

ボルトを締めなおしVベルトをぴんと張ってエンジンをかけると水の出方は全然違っていた。

他の水田より遅れること10日目にして陸田の田植えも完了。合計8反部(約2400坪)もの苗を植えたが、これだけの量の稲刈りとおだ掛けが問題なくできるのか、今から心配である。
posted by メイン通商 at 17:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月18日

製作者のページー526

今回Tさんと一緒に田植えをしようとしている田んぼは新しく借りることにした1町部(約3600坪)の水田の一部である。この田んぼは3枚に分かれており3反部(約900坪)、3反部(約900坪)、4反部(約1200坪)となっている。

今年は試しに3反部だけやる予定だったが苗が順調に育ったのでもう3反部追加でやることにした。と言っても田植えはそれ程でもないが収穫時期は大変な作業になることは目に見えている。

そしてこの水田は霞ヶ浦に隣接した大水田地帯の中にあり、周りの田んぼをやっている人達は長年米つくりをやってきた人達ばかりである。下手な田植えをやると物笑いのタネになるので最初の1枚の田んぼは私が先にやり、もう1枚の田んぼをTさんにやってもらうことにした。

私が田植機に乗り苗を植えているときはTさんが育苗箱に入っていて根が底に絡み付いている苗を専用の道具ではがし私の田植機に補充する役をする。これ以外にもやらなければならない作業はいろいろあり助手役も結構大変なのだがTさんにそれを教えていないので田植え機の上からTさんの様子を見ていると手持ちぶたさに見えるときが多い。そこで早めに私の田植えを切り上げTさんにもう1枚の方の田んぼをやってもらうことにした。

下手な田植えに終わった時はこれは新米の人がやったと言い訳をする魂胆であったが意外とTさんはうまくやっている。これなら全部任せておいても大丈夫だと思い私は別の作業をすることにした。

時々苗が空っぽになっているのに気づかず田植え機を走らせているTさんに大声で注意したことはあるがおおむね順調である。

田植えを終わったあとTさんがうまく苗が植わっていない箇所はどうするのですかと聞くので、それは補植と言って手で植えるのですよと教え、苗の束を渡して実際に補植をしてもらった。私の植えた田んぼも補植しなければならない所が何箇所かあり別々に補植したのだが私の補植が終わってもTさんの補植が終わる気配がないので応援するために田んぼに入って驚いた。

片道100メートルある田んぼの往復の4条分全部の苗が倒れているのである。苗の補充の時足で機械の装置のどこかを蹴飛ばしたためのようだったがこの苗を植えなおすのに2人で半日かかってしまった。機械で全部植えるのとおなじ時間である。機械のありがたさを痛切に感じた田植えであった。

posted by メイン通商 at 18:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月11日

製作者のページー525

連休の最後にやっと田植えが1枚の田んぼを残してどうにか終了した。これはほぼ例年のペースと同じだが田植えした量が違う。昨年までは2反部(約600坪)ぐらいだったが今年は7反部(約2100坪)である。

来年は1町2反部(約3600坪)やる予定なのでその予行演習も兼ねている。と言っても田植えそのものは機械でやるのでたいしたことはない。昨年までは知人に無償で譲り受けた歩行式4条用田植え機でやっていたがこの機械が今回の大地震で落下物の下敷きになり少しゆがんでしまった。使って使えないことはないのだが歩行式で大きな面積をやるのはかなり大変な作業になる。

そこで一番安く手に入る乗用式の4条田植え機を3万5千円でYahooオークションで落札し運送料も節約のため福島県のいわき市まで自分で取りに行った。

この機械なら自分ひとりで楽勝だと思っていたら私の米を買ってくれているセルフビルドで家を建てているTさんが自己完結型の生活をしたいので米つくりを教えてほしいと言ってきた。Tさんの頼みなら断るわけにも行かないし独りでやるより2人の方が楽なのでこの申し入れを受け入れた。しかし新しく手に入れた乗用式の田植え機を使ってぶっつけ本番でTさんに教えるわけにも行かないのでTさんが応援に来てくれる前日に一番近くの1反部の田んぼで田植えをやってみた。さすがに乗用式の田植え機は使いやすい。

歩行式だと進路がずれそうな時、修正を試みると機械の馬力に人力が負けて大きくゆがんだりするので扱いはそう簡単ではない。その点乗用式はハンドル操作なので目標とマーカーをきちんと合わせてやればそこそこの田植えはできる。

田植えをしている最中に師匠が見に来たのでかなりやり辛かったが試運転の田植えはそこそこのできばえで終了した。

これなら明日Tさんにも先輩面して教えられると思っていたのだが思わぬ落とし穴にはまってしまうのである。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 17:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月04日

製作者のページー524

私が子供の頃住んでいた長屋の隣の家にたきちゃんと言う女の子がいた。

たきちゃんはその家の家族ではなく何らかの事情で預けられていたようだ。肌の色が抜けるように白く、黒めがちの目のきれいな子だったが目の焦点がどこか定まっていなかった。

玄関から直ぐ見える4畳半の部屋に置いてある茶箪笥をいつも拭いておりその茶箪笥はぴかぴかだった。横ずわりに座っているたきちゃんの足元を見ると足の甲から足元にかけて紫色のケロイド状になった大きな傷があった。

近所のうわさでは原爆に被爆した時の傷跡でその時のショックで精神も少しおかしくなったと噂になっていた。

私より年は4〜5歳上だったが私より3歳上の兄が小学校に行くとき必ずたきちゃんをつれて学校に行っていた。この行いにより私の兄は小学校で表彰され地元の新聞にもこの行為が記事で紹介されたことがる。その後グレて母親に散々苦労をかけた兄だが根はやさしい所もあったようだ。

戦後のほんの少し前に生まれた私に原爆の記憶がないのは当然だが原爆で被災された人を知っているのはこのたきちゃんだけである。

世界で唯一の被爆国である日本が今度は平和の目的で設置された原子炉で大きな被害を受けている。福島原発で緊急避難した人がテレビのインタビューではき捨てるように「原発はこりごりだ。日本に原子炉なんか絶対に必要ない」と言っていた。

今時点で日本人にアンケートをとったら大多数が原発不必要と答えるだろう。東京電力一社が悪者にされ袋叩きにあっている。悪者を作り攻撃したり批評するのは簡単だが資源の少ない日本にとって大きな被害を受けたとは言え本当に必要ないのだろうか。

唯一の被爆国である日本こそ、この困難を乗り越え失敗の教訓を活かし原子炉の平和利用で一番になる道を模索すべきではないのだろうか。

posted by メイン通商 at 17:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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