2011年07月27日

製作者のページー534

とうもろこしの話を長々と書いてきたが若干補足したい。

とうもろこしはこの地域・浮島の特産品でほとんどの農家がとうもろこしを作っている。こんなに大勢の人が栽培すれば生産過剰でだぶついてしまうのではないかと思うが、シーズンが終わってみると見事に完売し、直売所の店長に言わせればまだまだ足りない状態のようだ。

それならもっと栽培面積を増やし増産すればよいだろうと単純に思ってしまう。しかしそうは問屋が卸さないのである。

第一の原因は栽培に手間がかかり過ぎることである。大根のように畑一面に種を撒き収穫時期にスポンスポンと引き抜けばよい作物ではないのである。

マルチシートを敷きタネを植え、その上をビニールのトンネルシートで覆う。その理由は保温と倒伏防止のためである。これをしないと強い風が吹くと全部倒れてしまう。そしてこのトンネルシートにとうもろこしの数だけ穴を空け、ここからとうもろこしの顔を出させる。

更に厄介なのはこの穴から手を突っ込み下葉の整理をしなければならない。これをしないと主幹の脇から両脇に別の幹が顔を出す。ほおっておくとここにもとうもろこしの実がつくのだが、これを取り除いておかないと主幹のとうもろこしに充分な栄養が回らず糖度の高いとうもろこしができないのである。

そして糖度をまし実を充分に詰まらせるために主幹のとうもろこしに2個から3個できる実の一番上の実だけを残し、他のものを摘心するのである。もし仮に1本のとうもろこしにできる4〜5個の実全部が収穫でき、そこそこの価格で販売できるのであればそれほど効率の悪い栽培方法ではない。

しかし口の肥えたとうもろこし愛好家の味覚に合格させるためには1本仕立てと言うか1個栽培の手法が必要となるのである。

ただ残念なのはこれだけ苦労して育て上げたとうもろこしが一番おいしい時期になって虫に入りこまれたりカラスや他の動物の格好の餌食になってしまうのである。

このためこれに変る主力野菜の確立が急務なのである。

posted by メイン通商 at 18:09| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

製作者のページー533

自分が栽培し販売したとうもろこしにクレームが入った。そしてクレームの内容が実がしぼんでいたと言うことである。

クレームをつけたお客は2〜3日前に収穫したとうもろこしを売りつけたのではと店の人に話したようだ。今更弁解がましいことを言ってもしょうがないが、決して2〜3日前のものを売るようなことはしないが、そう取られても仕方がなかったのだろう。

通常とうもろこしの中でもスイートコーンは鮮度が命で、店では2日たっても売れないとうもろこしはバックヤードに下げられてしまう。甘さが命のスイートコーンは1日で甘みが落ちると言う理由からだ。

このため私はとうもろこしを店に持ち込むときは早朝に収穫する。この時、量が多いと未熟なものや不出来なものを収穫しないように極力気をつけるがどうしても一部混入してしまう。皮のついたままのとうもろこしを5本1組にし袋に入れるが、この時に実の先のひげから入り込んだ虫の入ったものや実の先まで粒が詰まっていないとうもろこしはこの検品の段階ではじく。はじかれたとうもろこしは後で書くが半分以上の場合もある。

ただ今回のように実がしぼんでいたものをはじくと言うことはほとんどなかった。何故ならこのようなものは最初から売り物としては収穫しないからだ。

今回の失敗は最適の収穫期に3日間も家を留守にしたからのようで、師匠のあきれ果てたような顔が目に浮かぶ。

検品ではじかれたとうもろこしの件だが、去年は虫に食われた先の部分だけを切り取って店頭に並べたがイメージが悪いようで売れ残ったケースが何度かあった。

今年は幸いなことにこの不良品のとうもろこしを喜んで買ってくれる人が現れた。当然安くするからであるが毎日のように友達を連れてきて不良品を全量引き取ってくれる。

お陰で今年のとうもろこしの収穫率は上がったがまだまだ人に言えるような数字ではない。ただとうもろこしの栽培を通じて多くのものを学んだことも事実である。

posted by メイン通商 at 18:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月13日

製作者のページー532

とうもろこしをハウス栽培するのは今年が初めてなので多少の失敗は目をつむるより仕方がない。しかし露地栽培は去年に引き続いてであり圃場も同じであれば同じ失敗は許されない。

昨年は何度も風に吹き飛ばされたビニールのトンネルも今年は1回ですみ、とうもろこしの生育も一見順調そうである。できれば2000粒撒いた種の8〜9割は収穫したい。と又もや取らぬ狸の皮算用が先行する。しかしこの邪念が神聖な自然の恵みである農作物の栽培に大敵であるということをこの小作人(自分のことだが)はまだ気がついていないようである。

師匠の畑のとうもろこしがカラスにやられたと聞き自分の畑を見に行くと集中的に5〜6本がかじられている。去年に懲り農薬も少し多めにかけたのに何本かは虫に入られている。しかしこのくらいの被害は全体の量から見れば許容範囲である。ただ少し気になるのは収穫のピークが6月中旬から下旬に来ることである。この月はいやに行事が多くタイミングよく収穫したものを直売所へ持ち込めるかが少し心配であった。

とうもろこしは生育が未熟だと先にまで実がつまらない。しかし生育が順調でないものも含まれており、これらは生育を待ちすぎると先に実が詰まる前に実がしぼんでくる。

収穫する時はコツがいる。皮を剥いて中を見るわけにはゆかないので実の先が詰まっているかを触感で確認する必要がある。ただ朝早く短時間で収穫しなければならないのでこれが意外と難しい。

そして大きな失敗が収穫の後半にやってきた。直売所から、私のとうもろこしを買ったお客さんから実がしぼんでいるのが混じっていたとクレームが入ったと言うのである。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 18:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月06日

製作者のページー531

直売所の人にとうもろこしの先に実が詰まっていないのがありましたと言われたのが気になって次回納品する時に全部のとうもろこしの先の皮を少しめくり検品することにした。

驚いたことにほとんどのとうもろこしが先まで実が詰まっていなかったのである。実の詰まっていない部分はほんの少しで9割がたは実がしっかり詰まっているのだが、これではまともな値段で売るわけには行かない。

3本360円で売っていたとうもろこしを3本200円で直売所に持ち込んだ。まだ他の人はとうもろこしを持ち込んでいなかったのであっと言う間に売り切れたが、居合わせたとうもろこし生産者の中でハウス栽培をしている人に先まで実が詰まっていなかったことを話すと一人の人は「ハウスで栽培するなら穂先に花粉がつき出したら水を切らさずにどんどんやらないとダメなんだべよ。水不足なんだっぺ」と言う。

もう一人の人はこの直売所で月80万円以上売ると言うAさんである。「穂先に花粉がつき出したらドウフンで風を吹きかけ花粉を撒き散らしてやんなきゃダメだと、うちの亭主はうるさく言うだよ」ドウフンとは動力噴射機のことである。

以前師匠にハウス栽培をやるならAさんのハウスを見せてもらえばよかっぺと言われた時、おなじ作物を作っている近所の人のところへ行くのは気がひけるのですよと言うと「そうか! カタキだっぺな」親の敵ではなく商売ガタキの意味なのだろうがカタキは大げさすぎる。

しかし何度も直売所で顔を合わすと生産者の人達は同業者意識とライバル意識が微妙に交錯していることも事実だが、困っている人間に対して親切にアドバイスしてくれるおおらかさがある。都会暮らしになれた人間にとって田舎暮らしのよさを実感するのもこういうときである。

しかしとうもろこし栽培の失敗はこれだけではすまないのが農業の難しい所である。

ーつづくー
posted by メイン通商 at 17:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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