2011年08月31日

製作者のページー539

どれも同じような顔をしたきゅうりをどうやってお客さんに味の違いを知ってもらうか。これはお客さんに試食してもらうのが一番である。ただ、きゅうりを一口サイズに気って並べただけではお客さんはそれをつまんで口に入れようとは普通しないだろう。味そのものが淡白なので何か調味料があったほうがよい。

何がよいだろうと考えた時、酒を飲む自分は直ぐにもろキュウにして食べることを思いついた。ただの白味噌で充分だが最初は市販のもろ味噌を買ってきて切り分けたきゅうりと一緒に展示しPOPに「非常に味のよいきゅうりです。もろきゅうにも最適です」と書いてきゅうりと一緒に置いてみた。

効果はてき面でこれ以降持ち込んだきゅうりは全て完売するようになった。ところが物事はうまくゆかないもので今度はきゅうりがうまく収穫できなくなってしまうのである。

ところできゅうりにはブルームきゅうりとブルーム無しきゅうりと言うのがあるがご存知の方はどれくらいいるだろうか。

偉そうなことを言ってもこれを知ったのはきゅうりに力を入れはじめて得た知識なので知らない人とそう変りはないのだが。昔のきゅうりは表面に白い粉がついていた。この白い粉が一杯ついているほどおいしかったのだが、買うお客さんが農薬がついたまま売っていると勘違いするようになってしまった。

そこで品種改良して白い粉がついていないきゅうりを開発したのである。白い粉がついていないきゅうりをブルーム無しきゅうり、白い粉がついたきゅうりをブルームきゅうりと呼ぶのである。

私がおいしいきゅうりとして販売しているのはブルーム無しきゅうりだが白い粉のついたブルームきゅうりも今年から栽培し始めている。

きゅうりの二本柱にしたいからである。

posted by メイン通商 at 18:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

製作者のページー538

種屋に勧められたきゅうりの種を昨年の秋はハウス内で定植後支柱仕立てで育てたが面白いように実がなる。収穫したきゅうりを直売所に持ち込んで販売してみると結構売れる。

これはうちの主力野菜になるぞと期待してハウスを覗いてみるときゅうりの姿が見えない。おかしいと思いそばによって見ると気持ちよく育っていたきゅうりが支柱ごと倒れて地べたに横たわっている。

慌てて支柱ごと立て直そうとしたが弦が支柱の紐に絡んでうまく引き起こせない。仕方なく絡んでいる弦を切り離してようやく支柱を建て直すことができたが順調に育っていたきゅうりの大半は枯れてしまった。

成育したきゅうりがこれほど重たくなるとは思っていなかったので支柱を簡単に作りすぎたために起こったミスであった。慌てて次の苗を育ててみたが季節外れの苗はうまく育たない。結局これらは全滅に終わってしまい今年こそはの意気込みだけが残ったのである。

そして今年の春、きゅうりの支柱を相当な重さにも耐えられるように手を加えて準備を進めた。しかし欲が先行する農作業は思わぬ落とし穴が待ち受けているものなのである。

最初のうちはきゅうりも順調に育っていたので直売所への納品も普段よりかなり多めになっていた。誰もがおいしいと言ってくれるきゅうりなので値段も少し高めに設定して出したのだが、半分以上が売れ残るのである。

きゅうりを直売所に持ち込む人は結構いるが一番多く持ち込むのは例の、月80万円以上売ると言うAさんであるがAさんは年間を通してきゅうりを販売しているので値札のラベルに印刷されているAさんの名前を信用して買ってゆく人も多いのである。

きゅうりはどれも同じような顔をしている。自分のきゅうりはおいしいと思っていても買う人に伝わらなければどうしょうもない。

これをどうお客さんに伝えるかが課題になってきたのである。

posted by メイン通商 at 17:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月17日

製作者のページー537

自分の畑でとうもろこしに代わる主力野菜を何にするかの問題である。

陸田をやっている隣の畑に師匠と一緒に青少年満蒙義勇軍で満州に渡り戦後この地域に入植してきたKさんがいる。

畑で一緒になったとき話を聞いてみると昔水田の脇に大きなビニールハウスを建てハウス栽培もやっていたそうだ。昔のビニールハウスは今ほど頑丈ではなく大風のたんびに吹き飛ばされたりして今はやっていないとの事だが何を育てていたかをたずねてみた。

いくつかあるがきゅうりを主にやっていたようだ。その理由はきゅうりをうまく育てると一つの苗から5キロぐらいのきゅうりが採れるから効率がよいからだということである。

この数字を聞いて又もや取らぬ狸の皮算用が始まった。台所にあるきゅうりを計ってみると1キロで8本くらいになるから5キロだと40本ぐらいになる。1本30円としても40本で1000円を越す。とうもろこしは1本仕立てで育てることから考えると10倍くらいになる計算である。

しかもとうもろこしは春先年1回の収穫で終わるがきゅうりをハウス栽培すると年3〜4回収穫できることになる。

こんな理由で去年からきゅうりを主力野菜にすべく試行錯誤が続いている。

きゅうりの品種は何がよいかと農業雑誌の広告に出ている品種からある品種を選び、そのタネを取り扱っている店を聞き出してその代理店に行ってみた。あいにくそのタネは品切れで取り寄せに数日かかると言うので他に何かよい品種があったら教えて欲しいと言うと「あれこれ試してみましたがこれが一番いいようです」と言う品種を購入して育ててみた。

ようやく出来上がったそのきゅうりを試食してみると確かにうまい。知り合いにも配り試食してもらったがみんなが異口同音に「これはおいしい」といってくれる。

そしてこれを主力野菜に育てるべく新たな闘いが始まるのである。


posted by メイン通商 at 17:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

製作者のページー536

1ヶ月ほど前の地域の回覧板に「あなたもエコファーマーの認定を取ってみませんか?」と言う書類が添付してあった。読んでみると「環境保全効果の高い営農活動に取り組む農業者に対し、国・県・市から支援があります」とあり、支援対象者としていくつか項目があり有機農業の取り組み(化学肥料、農薬を使用しない取り組み)をしているものも含まれていることがわかった。

今まで農業を始めてから地域の農業関係の組織に一度も入ったことがなく師匠からこれだけの規模で有機栽培をやっているなら、それを認定してくれる組織に所属した方がよいのではないかと勧められたことはあるが面倒なのでそのまま何もしないで時間が経過している。

また、有機JASの認定を取ろうとしたこともあるが認定方法に不満があるので敢えて認定を取らないことにしたゆきさつについては過去のこのページに詳しく書いたとおりである。

今回市役所に問い合わせてみると有機JASの認定を取っていなくてもその取り組み方法が有機農業と認められればそれでよいと言うことなので申請方法を詳しく聞くために市の農政課に出向いたのである。

この時係員から有機肥料はどのようなものを主に使っていますかと聞かれて「稲わらや落ち葉に米ぬかを混ぜ発酵させた堆肥と鶏糞、牛糞他を使っていますが堆肥を一杯作るのはかなり労力を要するのでこの地区で安く販売してくれるコンポスト肥料(剪定枝葉、刈り草、籾殻と集落の農業から出た泥土等発酵させて堆肥にしたもの)を使っていますが・・・」と説明しながら思い出した。

このコンポスト肥料が放射能汚染の影響で2ヶ月ほど前から販売中止になっているのである。

「このコンポスト肥料がいつから販売されるかを知りたいのですがどの課に聞けばよいのでしょうか?」「この課の隣の何々公社です(肥料として販売しているので市直接ではなく公社として取り扱っているようだ)」「直ぐに聞いてもらえませんか?」「あいにく担当者が電話中ですので後ほど電話させます」

だいぶ時間が経ってから私の携帯に担当者から電話があった。「コンポスト肥料は放射能汚染検査の結果問題がないことが判明しましたので現在販売を再開しております」「と言うことはこの成分に含まれている米わら、籾殻等も全て問題ないから販売可能になったわけですね」「そういうことです」

と言うことでこの地区の放射能汚染問題はひょんなことからほぼ問題がないことが判明したのである。





posted by メイン通商 at 18:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

製作者のページー535

とうもろこしに代わる主力野菜の育成について書く予定だったが、稲わらを食べた肉牛から基準値を超える放射能・セシウムの数値が出たことが問題になっているのでこのことについて触れてみたい。

私が栽培している米はおだ掛けにして天日干しにするため米を脱穀した後の稲わらはそっくり残る。

通常コンバインで米を収穫している一般の農家はコンバインが稲わらを自動的に裁断してくれるのでこのわらを田の中に敷きこんで肥やしとするのでほとんど残らないのが普通である。

私の残った稲わらは長いままなので肥料以外に利用価値がある。今回問題になっている牛の敷き藁に使うこともできるし飼料にすることもできる。私の場合は牛用としてではなく競走馬の飼料として使えないかと私の知り合いを通じて近くにある美浦のトレセン(美浦トレーニングセンター)に売り込みをかけてことがある。敷き藁としてなら使ってもよいとの答えが返ってきたがそれ程高く買ってくれないのなら面倒だと思いそのままあぜ道に積み込みシートをかけて放置してある。

この間大風でシートが吹き飛ばされたことが何度かあるので3.11の大地震の時にシートでしっかりと覆われていたかは定かではない。

このためもしこの地区でも放射能汚染の影響があるなら飼料や敷き藁だけでなく田の肥料にも使えないことになる。

しかし稲わらだけの被害ならたいしたことはないが今栽培中の米自身に汚染の問題が出てきたら私だけでなくこの地域の米栽培農家が全て大変なことになってしまうのである。

米の収穫時期は早い所で8月後半、普通で9月上旬から中旬であるがこの時期まで待たなくては結果がわからないと言うのでは一抹の不安を抱えての収穫になり、もし悪い結果が出たら踏んだり蹴ったりである。

しかしあることがきっかけで私の米のわらや大勢の人が栽培している米は問題がないことがわかってきたのである。



posted by メイン通商 at 17:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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